完全えらてんマニュアル

 お久しぶりです

 今回でこのブログでのえらてん特集はとりあえず一区切りとさせていたただこうかと考えています。理由としては4月から受験生となる身なので大々的にえらてん批判特集を組むのが時間的にきつくなると考えたからです。 Twitterの方もいつの日かフェードアウトしてしまう気がするので「えらてんやカルト問題をはじめて知る人へのメッセージ」「カルト問題を担う方々へのメッセージ」の二つのテーマでえらてんについての最新情報を交えながら自分の想いを綴らせて頂きます。

【はじめてえらてんやカルト問題を知る人へ】

(はじめにカルトウォッチャーが選ぶヤバいえらてん動画7選 - 邪悪な腐れ学生の雑記を読んで頂けると助かります。)
 ・そもそもえらてんのなにが問題なの?

 問題点はとりあえずこの3つ。

  ①えらてんは2012年1月に神の啓示を受けて以来、宮内春樹という名でダールルハックというイスラム新興宗教を立ち上げ、他人の人生を壊した。しかし、自分についてきた信者に対する謝罪らしいものをしていない。

 ②youtube上でカルトに対するデマを流し続けている。

 ③2016年にオウム真理教の残党であるひかりの輪の代表上祐史浩を招待し、今後もイベントバーエデンに呼ぶ可能性がある。

 が主な問題点となっている。

・自身のブログ(http://eraitencho.blogspot.com/2018/01/blog-post.html)で総括をしているのでは?

 このブログはかなり本人の主観に閉じこもっており、他人の人生を自分に捧げてくれた信者の方への謝罪などがほとんどない。

 また、最近のツイートでこのような発言をしたり、
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本来自身のブログで主張していたはずの消耗の中での「神の声」を病気と言って誤魔化したり
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するなど教祖時代の反省をしているとは言えない言動をしている。

・カルトに関するデマってなに?

 こんな感じである。

幸福の科学に対する説明』
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ひかりの輪に対する説明』


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なぜデマなのかは前々回の記事カルトウォッチャーが選ぶヤバいえらてん動画7選

を参照。

 このようなカルトに関する深刻なデマを垂れ流した動画が2019年3月現在、「入ってはいけない宗教5選」の方は610万回再生、「入っていい宗教5選」の方は65万回再生を記録し、カルトに対する誤解を広めることに貢献している。

 そしてこのようなデマ動画の結果、面白半分で宗教団体に入ってしまう人を生み出す結果となってしまった。

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この問題に対してえらてんは深く考えなかったのか、自分の影響力を誇るような発言をしている。



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しかし、この事態に対して一部の人々はその日のうちに警鐘を鳴らした。


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 そして、創価学会に入信したこの方はこのような発言をしているが、これはこの入信した人だけの話ではないのである。
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 この人のようにえらてんの動画によって面白半分で宗教に入ってしまう人が増えた場合、確実に誰か一人は本当に宗教にハマって、自分の収入に見合わない多額の金を教団に捧げる人や人間関係を壊される人が出てくることになるだろう。カルトが人をマインドコントロールする方法は非常に巧妙である。このような問題が自己責任で済むのであれば、カルト問題に取り組む人もいないのである。

 そして上記のように警鐘を鳴らした人たちに対して、えらてんはこのような反論をしている。


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 反論が日本語としておかしいような気がするが、この反論は自分の動画がきっかけで創価学会に入信したことに対する反論であり、決して創価学会に入信した人が不幸にならないことを保証するものではない。

 つまりえらてんは自分の動画が他人にどのような影響を与えようとどうでもいいのである。

 ・上祐史浩をエデンに呼ぶことのなにが問題なの?

 そもそも上祐史浩が代表を務めるオウム真理教の残党「ひかりの輪」は対外的には麻原信仰を脱したと主張している。しかし、元々上祐史浩氏と松本麗華氏のどちらが麻原彰晃の意志を継ぐ者としてふさわしいかの論争の末にアレフと分裂したのがひかりの輪であり、巧妙な「麻原隠し」をすることで公安調査庁の監視の目をすり抜けようとしている。

 ・ひかりの輪の事情に詳しいジャーナリストの見解上祐氏を招聘するAI美芸研の有害さ|藤倉善郎(やや日刊カルト新聞)|note

 

 世間ではオウム事件を知らない若い人を中心に「アレフはヤバいが、ひかりの輪は社会融和に意欲を見せている。」という誤解が広まりつつある。このようなイベント会場に上祐を呼ぶことは「社会と上手くやれている」というひかりの輪にとって都合のいい宣伝材料を与えてしまうことになる。

 また、たびたび上祐史浩をイベントに招待しているロフトプラスワンなどでは、上祐が参加するイベントにおいてひかりの輪の勧誘が行われ、ひかりの輪に入信してしまう人も確認されている。

 イベントバーエデンでは宗教の勧誘活動はフリーとされているため社会融和の宣伝もでき信者を獲得できる、まさにオウムの残党にとって格好の「狩り場」なのである。

 以前、自分のフォロワーの方が「イベントバーエデン繋がりで公安関係者がひかりの輪の外部監査委員になってしまうケースがあり、公安がひかりの輪に肩入れする構図ができてしまった。エデンの罪は大きい。」という情報を下さった。そしてえらてんの裏アカのフォロワー(大半はエデンの関係者)を調べると公安からひかりの輪の外部監査委員になったと思われる人のアカウントが発見されている。(確たる証拠がない為ここでは掲載しない。)

 〘 ひかりの輪の外部監査委員とは…〙

 ひかりの輪が立ち上げた、ひかりの輪を外部の人間が監視するための組織…というのは建前で、実際はメンバーの大半が上祐のシンパである。ひかりの輪が健全な組織であるように見せる為につくられた団体であり、ひかりの輪に対するチェック機能を果たしているとは言い難い。

 

 ・えらてんはこのような批判に対してどんな態度をとっているの?

 一言でいうと非常に不誠実な態度をとっている。

 
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 別に批判に対して毅然とした態度でいることは別に良いのだが、えらてんの場合エゴサーチをして批判者を見つけ、なぜ批判されているかを考えず「バカ」と認定する。そして、ミュートをして自分に批判コメントが来ていることから目を背けるという「逃げ」に徹底しているのである。

 更にひどいのはジャーナリストの藤倉善郎氏の批判に対する態度である。


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 このように自分に対する批判には答えず、金で相手を黙らせようと画策した。ジャーナリストに金を渡して黙らせようとすることはジャーナリズムに対する冒涜でしかない。ジャーナリストを自称している人間とは思えない行動だ。
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 また、このような姿勢はエデングループの共同経営者である中田考氏にも当てはまる。


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 このようにカルト問題において害悪でしかない行動を繰り返す、それがえらてんなのである。

 

 【カルト問題に取り組んでいる方々へ】

 ここからは敬語で話させていただきます。

 まずは皆さん、えらてん問題に関係なく、それぞれの立場での情報発信を頑張ってください。そしてここからは様々な方にメッセージを送りたいと思います。

 ・宗教学者や宗教学を学んでいる方々へ

 今まで(去年の10月ぐらいから?)えらてん批判を展開してきましたが、自分の半年間の反省としては動画の宗教についての基本情報などの間違っている部分を指摘することがあまりできなかった、ということです。自分がえらてんを批判する原動力はカルトについて全く勉強をしていないえらてんがこのようにカルトや二世問題について知ったかぶって語っていることへの怒りだったと感じています。(まぁ、ほかにも色々ありますが)


f:id:Yu_Minakami:20190317173520j:image二世信者のきみたちへ・・・創価学会を離れる方法は?新・幸福の科学誕生!? - YouTube

 宗教について熱心に勉強している方々はえらてんや島田裕巳が宗教について語り、間違った情報を垂れ流している姿を見てそれなりに怒りを感じているのかな、と思っています。できる範囲で構わないので「これは間違いである。」といった情報発信をして頂けると助かります。でないとこのように教育の現場にえらてんの動画が使用されるということに繋がりかねないので…
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 ・幸福の科学アンチの方々へ

 幸福の科学内部ではこれからもたくさんの事件が起こると考えられます。そしてえらてんはそのようなゴタゴタにはどんどん首を突っ込んでくると思います。心配なのは宏洋氏の動向です。宏洋氏とえらてんは仲が良い為、これからも様々なコラボをしてくると思います。今までのコラボでは宏洋氏が一部の脱会者の方々を傷つけるような発言や企画を行ってしまうことがしばしばありました。(信者のお金で生活していた身でありながら客単価と発言する、自らも霊言で人を騙していた身でありながら謝罪もなく霊言を揶揄する、など)

 今後、えらてんとのコラボで脱会者や二世信者の方々を傷つけるような発言があった時は応援している、という姿勢を保ちながら「‐その発言は自分の生活を支えていた元信者の方々を傷つけるものではないか、そもそもえらてんという宗教を立ち上げ他人の人生を壊し、幸福の科学をヨイショしていた人間とコラボするのはいかがなものであるのか。」ということを宏洋氏にリプライなど通して伝えて頂けると嬉しいです。

 

オウム真理教(aleph、ひかりの輪など)のアンチの方々へ

 一時期、イベントバーエデンが6月15日に上祐史浩を呼ぶという情報が流れましたが、今の所は予定は入っていないようです。イベントバーエデンさんに訊いたところ、このような返答が返ってきています。
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 しかし、えらてんは「客の人生がどうなろうと、知ったこっちゃない。」と発言しており、油断はできない状態です。
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 もし、イベントバーエデンに上祐を呼ぶということが起きたら、徹底して批判をして下さい。その際、えらてんは「言論の自由ガー、学問の自由ガー」と反論してくると思います。その時は「いやお前、新潮45の2016年10月号でひかりの輪は宗教として終わってる、得るものは何もない、と発言してるじゃん。結局言論の自由や学問の自由を口実にして客を集めたいだけでしょ?」と言い、上祐やえらてんの欺瞞性を世の中に訴えていってください。

 そして怖いのはえらてんchのファンの方々が宏洋氏に飽きた時です。Twitterで様々な人とコミュニケーションがとれる現在、上祐史浩氏や松本麗華氏とコラボしてyoutubeに出る可能性があります(杞憂かもしれませんが)。もしそうなればオウム事件において様々な誤解が生じることとなるでしょう。Twitterだけでなく、YouTubeでのえらてんの動向にも注目して下さい。


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(画像は野田成人氏とのコラボ)

 

 ・藤倉さんをはじめとする、やや日刊カルト新聞の方々へ

 以前、藤倉さんがnoteで仰っていたようにえらてんは他人を不幸にするクソサブカルだと思います。えらてんはカルト問題において現段階で確実に害をもたらしています。Twitterやnote、やや日刊カルト新聞などでえらてん批判を展開していって下さい。

 今までえらてんをウォッチしてきましたが、えらてんは藤倉さんに対して基本、ツンツンしている(以下の画像1~3枚目)けれど時々デレる(4枚目)可愛いヤツなんです。
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 彼が粗相をしたらTwitterでヨシヨシと可愛いがり、彼がデカいやらかしをしたらやや日刊カルト新聞で思いっきり叩いてやって下さい。どうかウチのえらてんをよろしくお願いします。

 

 ・ 預言者宮内春樹(えらてん)さんへ

 あなたは以前このように仰っていました。
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 ただ、それは違うと思います。なぜなら僕もあなたの批判ブログをあなたの固定ツイートに貼り付けることにより(いわゆるコバンザメ戦法)、アクセス数が20倍に跳ね上がり、5chで話題にして頂けるぐらいに出世することができました。あなたの周りが信者とは限らない、ということですね(笑)。
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 もう本当に感謝です。ありがとうございます。

 とりあえず、あなたがやるべきことはこの4つです。

 ・教祖時代に他人の人生を狂わせたことに対する謝罪と総括。

 ・過去の間違った情報を流した動画の訂正。

 ・これからは宗教に関する動画をしっかり下調べをしてから公開する。

 ・安易にイベントバーエデンにオウムの関係者を呼ばない。

 あなたは藤倉さんのこのツイートにいいねをしているのだから、このツイートの通り口先だけでなく行動をして下さい。

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それができないのであればカルト問題には二度と関わらないで下さい。

 それだけの話です。

 あっ、言っておきますが、僕がブログを作っている途中にあなたがしたこの発言。
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 ただの「僕はこれから宗教ゴロで生きていきマース。」という宣言ですからね。禁断のシノギですよ。ジャーナリストを名乗りながらこれに手を出したらあなたは社会から相手にされなくなります。

そして反論待ってます。

 

 

 最後になりますが、ブログをつくってみてはどうか、と提案して下さった藤倉さん、そして、今までブログを見て下さった方々、拡散して下さった方々、本当にありがとうございました。

 Twitterでもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えらてんchの100倍興味深い北九州連続監禁殺人事件

 前回の記事ではカルト問題という視点から、えらてんchの問題点を述べさせて頂いた。今回、別の視点からえらてんchの問題点を述べさせて頂く。

 

 問題の動画はこれである。

ミイラ化・洗脳・家族同士で殺し合い・・・戦慄の宗教事件5選【現代日本

https://m.youtube.com/watch?v=hyoHttZl6jU&t=365s

 前回もヤバい動画として取り上げさせてもらったが、前の記事で述べたこと以外にも問題点がある。

 それは内容が薄いということである。1分20秒程度の動画で北九州連続監禁殺人事件を語っているがこの事件を宗教事件として捉えていることから、彼の考察レベルの低さが伺える。
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 北九州連続監禁殺人事件とは

 この事件は1995年から2002年にかけて主犯の男、松永太とその妻である緒方純子によって七人が監禁され死亡した事件である。2002年、この二人に7年間監禁され、虐待を受けていた、17歳の少女が祖父母宅へ2回逃亡したことにより、事件が発覚した。(1回目は失敗)

 

北九州連続監禁殺人事件とは?f:id:Yu_Minakami:20190220133100j:image

  • 事件の登場人物

松永太(逮捕時40歳)

 この事件の主犯。容姿端麗で口が上手い(この男の裁判を傍聴した千原ジュニア曰く、「こいつが芸人になっていたら間違いなく天下をとっていた。」とのこと)。東大卒のコンピュータ技師や 京大卒の物理学者の卵などエリートを装って他人を取り込んだ後、通電と呼ばれる電気ショックや暴力による恐怖で相手を支配し、金を巻き上げる。上の相関図の全ての成人女性と肉体関係をもっていた。この事件で殺人や死体解体を実行することはなかったが全ての事件で松永の関与が認められ、2011年12月に死刑が確定した。

 

緒方純子(逮捕時40歳)

 松永の妻にあたる人物。容姿端麗で女性に好感をもたれやすい松永とは反対に真面目で地味な人物。松永が前の妻と離婚した後、結婚するが逮捕されるまで20年間暴力や通電を受け続け、松永に支配される生活を送る。松永の知人である服部清志に対する監禁致死と自分の父に対する傷害致死、母、妹、義弟、甥、姪に対する殺人罪に問われるが、

・自らの罪を認め反省している。

・純子の自白が事件の真相究明に大きく貢献した。

・松永に20年間洗脳されていた。

といった事実を考慮され、2011年12月に無期懲役が確定した。

 

服部恭子(仮名)(保護時17歳)

 事件発覚の決め手となった少女。2002年3月に彼女が祖父母宅に逃走したことで事件が発覚した。10歳の頃から7年以上監禁され、通電や暴行、酒を飲まされるといった虐待を受けていた。自分の父や、緒方彩、優貴の死体解体、緒方彩、優貴の殺害に関与していたが、犯行当時10歳から13歳であったため、罪に問われることはなかった。

 

服部清志(仮名)(死亡時34歳)

 不動産会社勤務の会社員。元々真面目な会社員であったが、松永たちに物件を紹介したことで松永に取り込まれる。松永から競馬のビジネスを持ち込まれ、仕事や家庭より松永との関係を優先させるようになり、1994年10月からは恭子と共に松永に監禁される生活をするようになる。過酷な監禁生活の結果、1996年2月に衰弱死させられる。

 

緒方譽(死亡時61歳)

 緒方純子の父。プライドが高く、世間体を気にする。昔気質の厳格な性格。地元の名士で地元の農協の副理事の候補にもなっていた。1997年12月、松永から譽に通電するよう命令された純子によって死亡。

 

緒方静美(死亡時59歳)

 純子の母であり、典型的な良妻賢母。譽と同様、世間体を気にする性格。松永と純子の交際し始めたばかりの頃、ほぼレイプのような形で松永との肉体関係をもたされていた。1998年1月、緒方主也と理恵子によって絞殺される。(なお、相関図の静子は誤り)

 

緒方理恵子(死亡時33歳)

 純子の妹。純子よりも奔放で遊び好きな性格。松永とは自身が死亡するまで肉体関係を結んでいたと考えられる。松永にそそのかされ、緒方家の会話を盗聴器で録音するなどをした。それにより、緒方家の面々は疑心暗鬼に陥ることになる。静美を殺害し、1998年2月主也と彩によって絞殺される。

 

緒方主也(死亡時38歳)

 純子の義理の弟。緒方家に理恵子の夫として婿養子に入った。元警察官で正義感が強い。温厚な性格であったが、松永と出会った後、松永に婿養子であることに対する不満を煽られる。それにより、緒方家の人間に暴力を振るうようになり緒方家の内部の関係を悪化させる原因になる。静美と理恵子を殺害し、1998年4月、過酷な監禁生活の末、衰弱死させられる。

 

緒方優貴(死亡時5歳)

 純子の甥。5歳であった為、通電や暴行などの虐待はなかったものの、食事制限や排泄制限、睡眠制限は課され、監禁状態に置かれていた。死体解体や殺害には関与はしておらず、家族が殺し合いをしていることも知らなかった。1998年5月、彩と純子、恭子によって絞殺される。

 

緒方彩(死亡時10歳)

 純子の姪。優貴とは異なり、通電や暴行などの虐待を受け、死体解体や殺害も行っていた。理恵子と優貴を殺害し、1998年6月、純子と恭子によって絞殺される。

 

 以上が相関図の人物の説明である。この事件にはこのようなプロセスがある。

①標的となった人物から 財産を搾れるだけ搾る。

②対象に金がなくなったら監禁。

③衰弱死するまで監禁(⑥へ)
or松永が殺される人間を決める。(④へ)

④松永が③で決めた人間と自分以外で話し合いを行わせ、その人を殺すという結論を出させてその結論を松永に報告させる。

⑤松永のいない所で殺害させる。 

⑥松永のいない所で死体解体をさせる。

この事件は④~⑥までの過程で松永はほぼ関与せず、まさに一族での殺し合いのようになっていたのである。

 しかし、読者の中にはこのような疑問がわいてくるであろう。

 ・なぜ17歳の少女が2002年に逃げ出すまで誰も逃げなかったのか?

・緒方家の人間同士で結託することができなかったのだろうか?

 まず第一の質問に対して。

・ 監禁されていた際、すべての窓や玄関は南京錠などで閉められており、物理的に抜け出すことはほぼ不可能であった。 
・過酷な虐待
→パン数枚を7分以内で完食。食べられなかったら通電という食事制限。
→小便はペットボトル、大便は一日1回の排泄制限。
→睡眠は昼間に3、4時間。夜の睡眠は不可という睡眠制限。
→会話は禁止。その他松永が気に食わないことがあれば、手足や乳首、性器への通電(通電にはかなりの痛みが伴う。脳天に突き上げるような衝撃、目の前で火花が飛ぶ、皮膚がただれるなどかなり過酷なものであった。)や自分の排泄物を食べさせるなどの虐待が待っていた。
などにより、逃げる気力を失っていた。

ということが挙げられる。

そして第二の質問に対して。

・松永にそそのかされた理恵子の盗聴器の一件や主也の暴力により、緒方家は協力が不可能なぐらい険悪な関係になっていた。
・過酷な虐待により、家族全員が更なる制裁を受けるリスクを背負って結託するより、どのように松永の歓心を買って虐待を回避するかを考えるようになっていた。

ということが挙げられる。

正直、このブログでこの事件の異常性を表現するのには限界があるので後述の資料でこの事件の詳しい内容を知って頂きたい。

 

えらてんchの問題点

えらてんchの問題点はこの事件を宗教事件として扱ってしまっていることである。この事件は一人の男が巧みな話術や肉体関係により、家族同士の関係を崩し、殺し合いをさせた。教祖が集団を支配するのではなく、松永という一人の男が一人ひとりの人間を意のままに操ったといえる。この事件はカルト問題と繋がる部分は少しだけあるとは言えるが、カルト問題というよりDVや家庭問題という要素が強い。彼のような浅い考察の情報発信では、このような事件が、宗教というある意味特別な環境でしか起きないという誤解を与えかねない。

 おそらく、この事件をモデルにつくられた、闇金ウシジマくん「洗脳くん編」の虐待方法がオウム真理教のヘッドギアを連想させるものであったことから、宗教事件であると推測したのだろうが、彼にはもう少し正確な考察をしてもらいたい。

また、動画内でえらてんはあまりにも残酷な事件であったので報道規制が敷かれたと発言しているが、それは誤りである。事件当初、地元の新聞を中心として盛んに報道されていたが、事件の残酷な描写に対して苦情の電話が入ることがしばしばあったため、新聞社が自主規制をしたのである。また、家族が殺し合うという事件の性質上、遺族がメディアに出づらいという面もあり、時間の経過と共に風化していったのである。

 

この事件を知るなら、えらてんchよりこれを読め!

 この事件を宗教事件として取り上げていることは気に食わないとはいえ、洗脳などの部分においてはカルト問題と通ずる所があり、この事件はかなり興味深い。今回、このブログを読んでいる皆様に、2つの資料を紹介したい。

①消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

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松永の妻、緒方純子の視点で事件を追った本。なぜ彼女は20年間逃げることなく、松永の犯罪に加担したのかを洗脳という観点から考察している。

 

②ザ・ノンフィクションSP 人殺しの息子と呼ばれて…

松永と緒方の間に生まれた息子の視点から北九州連続監禁殺人事件とその後の生活について迫る。①の消された一家では緒方純子は擁護されているが、この番組で息子が純子は洗脳を言い訳にして事件を反省していないと批判している。

自分としては読者の方々にこの二つの資料を比較して自分なりの意見を出して頂けたらとても嬉しい。

なお、闇金ウシジマくんの洗脳くん編をえらてんchで取り上げているが、残虐性の再現度がそこまで高くない為、あまりオススメはできない。

読者の方々には内容の薄いえらてんchよりそちらを見てほしい。

 そしてえらてんさんには動画をつくる際に、しっかりと資料を読み込み、内容を吟味してから情報発信をしてほしい。

 

 

最後に、ブログ作成を3週間ぐらいサボります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルトウォッチャーが選ぶヤバいえらてん動画7選

 幸福の科学の教祖、大川隆法の息子でありながら大川隆法に離反したyoutuber、宏洋。その宏洋が心酔している男がいる。その名はえらてん。


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 えらてんはYoutuberやブロガー、投資や経営コンサルタントなど様々なことに手を出している。このマルチさは確かに魅力的で心酔してしまうのも無理はないように思える。しかし、この男は本当に尊敬されるべき人物なのであろうか。

 このブログを読んでいる読者の方々に、7つのえらてんの動画を紹介する。読者の方々にはこの記事を読んで、えらてんという男についてもう一度考え直して欲しい。

 

ヤバい動画①

えらいてんちょうの所属宗教が判明!?あの政治家やアイドル、アナウンサーも所属する超巨大宗教の実態

 https://ord.yahoo.co.jp/o/video/RV=1/RE=1550409444/RH=b3JkLnlhaG9vLmNvLmpw/RB=/RU=aHR0cHM6Ly93d3cueW91dHViZS5jb20vd2F0Y2g_dj0zaUhKeU1VRHhNOA--/RS=%5EADBJxvZOXwiO609lNkV0Z1jpuVuL.E-;_ylt=A2RivbxjDWhcu1YAlgB05ft7

 

この動画、「えらてんの所属宗教が判明」というタイトルだが、慶應大学のOB会の三田会の紹介である。ただのタイトル詐欺なのだが、問題はそこではない。

そもそもえらてんは宗教に所属というより、自分で宗教団体を立ち上げていたのである。

http://eraitencho.blogspot

仕事や大学をやめさせて、「布教活動」にあたらせたこともあった。

 彼はこのように自分で宗教を立ち上げ、他人の人生を台無しにした挙句、宗教活動を無責任に投げ出した。そして現在、youtube上で自分の所属宗教が判明!?などと過去の出来事をなかったことにして面白おかしく語っている。果たしてこんなことが許されるのだろうか?

ちなみにこの宗教団体の名前は聖久律法会。またの名をダールルハック。この名前を覚えていて欲しい。

 

ヤバい動画②

ミイラ化・洗脳・家族同士で殺し合い・・・戦慄の宗教事件5選【現代日本https://ord.yahoo.co.jp/o/video/RV=1/RE=1550410599/RH=b3JkLnlhaG9vLmNvLmpw/RB=/RU=aHR0cHM6Ly93d3cueW91dHViZS5jb20vd2F0Y2g_dj1oeW9IdHRabDZqVQ--/RS=^ADBTUHuRJjRZF4GSuxLrbKmEMwxZxw-;_ylt=A2RCD0_mEWhcPiUAuTB05ft7 :title]

 

この動画はえらてんが宗教事件について解説したものである。そして読者の方々にはここであの宗教団体の名前を思い出して欲しい。

ネットで聖久律法会と検索するとこのような記述がしてあるサイトがいくつか見つけられる。
f:id:Yu_Minakami:20190216224813j:imagef:id:Yu_Minakami:20190216224821j:image

http://d.hatena.ne.jp/keywordtouch/%C0%BB%B5%D7%CE%A7%CB%A1%B2%F1

https://monotheism.hatenablog.com/entry/20140425

 このように聖久律法会の教祖であったえらてん自身が集団自殺という宗教事件を起こそうとしている、と社会から警戒されていたのである。

 このような男が宗教事件について語る。馬鹿げているにもほどがある。

 

ヤバい動画③

幸福の科学ってなぜあんなお金がいっぱいあるの?信者にインタビューしてみた

https://m.youtube.com/watch?v=F9cResfulD4&t=6s

 

この動画は自分が初めて見た、えらてん動画である。この動画でえらてんは「幸福の科学は大学をつくったりしてすごく立派」と発言している。

 そもそも幸福の科学は大学を文部科学省に認可された大学をつくれていない。

 調べれば一発でわかることを適当に発信する。それがえらてんという男なのである。

 

 ヤバい動画④

 宗教学者が教えるやばい宗教5選・・・日本会議に異変?靖国神社が崩壊!?

https://m.youtube.com/watch?v=RzSoRi7PuvE&t=305s

宗教学者島田裕巳との初のコラボ。

しかし、この島田裕巳という男は地下鉄サリン事件の前後まで、オウム真理教は素晴らしい宗教であるとさかんに宣伝をしていた人間なのである。

そして、この動画内で島田裕巳はえらてんが「顕正会が過激な勧誘活動をする理由はなにか?」という質問をした際に、「それがわからない」と答えていた。

バカか。と言いたくなる。
顕正会の目的は広宣流布(顕正会の国教化)である。Wikipediaにすら載っていることを知らないなんて勉強不足も甚だしい。

 

ヤバい動画⑤

“カルト村”「ヤマギシ会」に潜入した結果・・・!

https://m.youtube.com/watch?v=HkVYN8yQ3GE

 

これも島田裕巳とコラボした際の動画。

かなりヒドイ。
この動画、中立性が全くない。

そもそも島田裕巳は「ここで一生を捧げよう」と考えていた。つまりヤマギシ会を好意的に捉えていた人間である。

そして松阪ポークの話で「ヤマギシ会という名前を出すと売れなくなってしまうので、ヤマギシ会ではないと思わせる会社名で松阪ポークを売り出している。」と島田裕巳は発言していた。

これは統一教会など、社会的に問題のある宗教団体が利益を得る為に行う手法である。どうして宗教に詳しいと自負する二人がこのことを問題として捉えないのか。理解に苦しむ。

更に、この動画では脱会者によるヤマギシ会の批判本について島田裕巳

「辞めた人はなんとでも言える」

と言い放った。

そもそも脱会した人の批判本というものはその場所にいた時に感じたこと、傷ついたことを勇気をもってペンを握り、文字にして執筆するものである。その勇気と努力の結晶をそのような言葉で侮辱する権利は島田裕巳にはないはずだ。

 自分がシンパシーを感じていたものを盲目的に持ち上げる島田裕巳はアカデミズムの風上にも置けない。

 

ヤバい動画⑥
宗教マニアが教える入ってはいけない宗教ランキングベスト5【2018】

https://m.youtube.com/watch?v=2dIRvPzH35o&t=44s


多分、えらてんが世の中に注目される起爆剤となった動画。2019年現在、再生回数は580万回を記録している。

そしてこの動画でもえらてんは無知を露呈している。

ひかりの輪は麻原信仰から脱却」

と発言しているが、大きな間違いである。ひかりの輪の代表である上祐史浩地下鉄サリン事件以前に麻原彰晃からもらったホーリーネーム「マイトレーヤ」を利用してひかりの輪の信者から布施などを集めている。

2016年、えらてんは自身の経営するバー「エデン」にて、上祐史浩を招待した。サリンプラントの管理やボツリヌス菌散布計画に関わり、それを反省しているとは言い難い上祐史浩とズブズブの関係なのである。

 

ヤバい動画⑦

宗教マニアが選ぶ入るべき宗教ランキングベスト5【2018】

https://m.youtube.com/watch?v=qSjq1XtKtlc

最も酷い動画。酷い点が多過ぎるので箇条書きで書かせて頂く。

 信者数が多く、大きな宗教

幸福の科学は信者数をかなり水増ししている。実際の信者数は多くて3万人である。

 社会と折り合いをつけた平和的な宗教

幸福の科学大学の設置を文部科学省に申請する際に幹部信者が文科省職員に信者によるデモをちらつかせ脅迫めいた発言をしている。また、脱会者との訴訟も起きている。平和的な宗教とは言い難い。

  2世3世信者は親の教育がしっかりしている。品行方正、育ちがいい。

→2世3世信者の方も様々な方がいる。彼の会った人はそうなのかもしれないが、○○な人は△△と決めつけるのは非常に良くない。そもそも、入ってはいけない宗教で取り上げた統一教会エホバの証人も2世信者が多いのだが…

 日本にある韓国系プロテスタント教会(ヨハン〈地名 〉教会など)の一部は多額の献金の強要、牧師による信者への性的搾取など様々な問題点が指摘されている。

 また、浄土真宗を騙る浄土真宗親鸞会は、大学などで正体を隠した偽装勧誘を行い、様々な大学で問題視されている。浄土真宗プロテスタント全体が悪質な宗教とは言い難いが、このような例を考えると、伝統宗教≠カルトとは限らないだろう。

 このように、あまりにも浅い考察で入ってもいい宗教と特定の宗教を宣伝するのはカルトの被害者をいたずらに増やすだけである。特定の宗教を入っていい宗教として取り上げることは間違いである、と言えるだろう。

 そしてえらてん自身、カルトにハマってしまった人々に対してこのように無責任な発言をしている。
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その他の動画もWikipediaを暗記したかのような内容の薄い動画やそもそも情報が間違っているという動画が多数ある。

 

 自分がこのブログを書く際、ここで取り上げたえらてん動画は全てチェックをして、正確性にはかなり配慮をした。

 しかし、えらてんはこのような発言をしている。
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 彼はこのようにカルト問題を利用して、名声を得る為に正確性を無視した発信をしているのである。


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そしてこの発言がえらてんから出てきた経緯もなかなかクソなので、このTAKASOさんの動画も参照して欲しい。

https://m.youtube.com/watch?v=caIyNCUJk7c

このような人間が自分のことをジャーナリストのはしくれ、と言っているのである。ふざけるな。


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そして、このえらてん動画では仏教の本を出版したいという見通しの甘い学生に対して、えらてんは

「宗教をナメるな」

と発言している。

https://m.youtube.com/watch?v=Yjk1hcPS36o&t=242s

 えらてん、お前こそ宗教をナメるな。

宗教やカルト問題はえらてんが名声を得るための道具ではない。

このように、えらてんは宗教団体をつくり、他人の人生をめちゃくちゃにした過去をもっている。そして、現在も宗教に関する動画でデマを流している。

 宏洋やえらてんのファンの方々にはもう一度、えらてんが尊敬に値する人物なのかを考えるべきである。

 

 

 

 

 

寄稿がBAN!②

 この記事では寄稿がBAN!①で述べさせて頂いた出来事について、

 ・自分の書いた文章はBANされて当然だったのか

 ・学校側の対応は妥当だったのか

この2点について宗教と表現の自由が絡んだ過去の事件を調べ、自分の意見を述べさせて頂く。

 

 CASE.1  悪魔の詩翻訳者殺人事件

 この事件は1988年、イギリスにて「悪魔の詩」という小説が発行されたことから始まる。この小説はイスラム預言者ムハンマド多神教に対する考え方を揶揄した部分があったり、ムハンマドの妻と同名の売春婦を登場させたり、などイギリス国内にとどまらず世界中のムスリムから反感を買うような内容となっていた。

 そして1989年2月、当時のイランの最高指導者であったホメイニ師により「悪魔の詩」の作者をはじめとする発行に関与した者全員の死刑が宣告された。

 その死刑宣告の後、イスラム教徒の暗殺者が世界各地に散らばり、1991年7月、悪魔の詩のイタリア語翻訳者がミラノで襲われた一週間後、筑波大学にて日本語翻訳者である五十嵐一氏が殺害されるという事件が起こった。  ちなみに2019年現在、この事件は未解決である。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E8%A9%A9

 

 CASE.2  シャルリー・エブド襲撃事件

 2015年1月、以前からイスラム教徒に侮辱的ともとれる風刺画を掲載していたシャルリー・エブド社がイスラム教過激派組織に襲撃され、記者や風刺漫画家など12人が殺害された事件。


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 シャルリー・エブド社はこのように偶像崇拝が禁止されているムスリムの姿を揶揄するような風刺画を掲載していた。この事件の後、表現の自由と宗教への配慮についての論争が起きるようになった。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%96%E3%83%89%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 この2つの事件について共通していることは表現する側が教義や信仰対象の侮辱ととれる表現をしているということである。

 果たして自分の書いた文章は宗教団体の教義や信仰対象を侮辱していたのだろうか。自分はあの文章で教義や信仰対象を否定したのではなく、宗教団体が起こした行動を批判しただけである。

 よって自分の書いた文章はBANされるべきではなかった、と学校側には強く主張したい。

 

 CASE.3 大阪芸術大学「ゆきゆきて地球神軍」騒動

 2018年2月、大阪芸術大学の学生の卒業制作であった幸福の科学についてのドキュメンタリー映画「ゆきゆきて地球神軍」が公開中止となった。

 幸福の科学側の意見と批判者側の意見を平等に取り上げた映画であったが、幸福の科学は教団から悪魔と呼ばれている藤倉善郎氏が大悟館を撮影しているシーンがあることを理由に製作者と大学に訴訟予告を行い、映画を公開中止に追い込んだのである。

 

 この映画も自分の文章も教義や信仰対象についての侮辱はしていないはずだ。しかし、このような前例がある以上、メディアや出版社ではない学校が訴訟を恐れるのはある意味当然なのかもしれない。だが、この映画と違い、自分は自分の書いた文章について世間への告知はしていない。宗教団体にこの文章の存在を知られない確率も十分高いはずだ。果たして訴訟をそこまで恐れる必要があったのだろうか?

 

 自分は宗教について評論することを過度に恐れる風潮は危険であると考える。カルト問題は無視できない人権問題に繋がる。また、適当な内容を発信する自称知識人が現れた際に「世間でタブー視されている宗教について語るなんてスゴい!」と自称知識人が世の中から受け入れられてしまうという事態を招いてしまう。

 よって、今回の掲載見送りという学校側の判断は間違っている、と考える。

 

 これらのことから、今回の自分の文章への扱いはとても酷いものであると言えるので最後にこの言葉を送らせて頂く。

 

「くたばれ、クソ先公!ペッ!」

 

 

 

 

寄稿がBAN!①

 この記事では自分がブログを開設しようと思った理由について書かせて頂く。

  自分の高校の文芸部は年1回、部誌を発行している。その部誌は部外者が好きなように自分の考えを寄稿出来るようになっているので、自分は宗教と報道についてまとめた文章を作成した。題名は「メディアの平成攻防史~宗教という名の〝聖域〟~」というものである。事前にこの題名・内容でよいかを文芸部員に確認し、OKをもらい提出した。

 ちなみにこれが文芸部に提出したものである。(学校名が書いてある所以外は原文のママ)

https://drive.google.com/file/d/1LpVBSgBy2w-ac2lo6PIe053k-UiRZa9O/view?usp=drivesdk

 しかし、提出してから2週間が経った2019年1月のある日、事態は急変する。文芸部の顧問の先生からNGを喰らったのである。

 先生の言い分はこうだ。

 ・このテーマはデリケートな話題である為、掲載は出来ない。

 ・信教の自由など宗教団体側に立った文章であれば掲載は可能である。

 自分は先生のこのような主張に納得ができなかった為、このような趣旨の抗議をした。

 「事実に基づいた意見を書いた文章を取り下げさせるのは表現の自由の侵害である。また、高校は『生徒自治』というものを謳っているのにも関わらず生徒の発行する出版物に干渉するのは『生徒自治』というものを潰す行為である。」

 しかし、自分は「万が一にもこの部誌をどこかの宗教団体の信者が見た際に何が起こるかわからない。訴訟に発展する、高校の制服を着た生徒に危害が及ぶ、などの事態に発展した場合に学校側は責任がとれない。」という言葉に反論できず不本意ながら記事を取り下げる結果となってしまった。

  結果としてこの騒動は、自分の中にモヤモヤとした気持ちが残る出来事になってしまった。

 このことを自分が尊敬するある方に相談した所、ブログを開設し、なぜ取り下げられてしまったのか、学校側の判断は正しかったのか、などをブログで考察してみてはどうかというアドバイスを頂いた。

 この出来事こそがブログの開設をした原点である。

 このブログではカルトについて、表現の自由について、その他自分が疑問に思ったことをユルい感じで書かせて頂こうと思っている。

 次回、「寄稿がBAN!②」お楽しみに!